演者がカードに触れない(ハンズオフ)状態で起こるエフェクトが10作品。
長期間手に入らない商品でしたが、今回初版の第2刷が発行されました。
観客の手で起こる現象は、ささやかな物でも大きな驚きになります。マジシャンの操作が及ばない感じが、不可能性を強調するわけです。本書はそんな観客主体のカードマジック作品集です。ただし演者が全くカードに触れないかと言うと、作品によってはカードを少し触ります。しかし、ハンズオフの雰囲気、マジシャンが制御できない印象にはなっています。
『ワン・ディグリー』と同様、一般客がどう感じるかを念頭に作られています。裏側のおもしろさではなく、表側のおもしろさです。セルフワーキングの各種原理をシンプルに利用し、味付けのうまさでエンタメ性を高めています。ライトに演じられておおっと言わせる作品がそろっています。
秀逸なハンズオフトリックをカードマジックのレパートリーに加えてください。
内容
- All Three Kings
- 選んだカードをテーブルに出してもらってから、「All Three ○○(選んだカードのランク)」と綴ると、単語ごとに選ばれたカードのメイトが出てきて、フォーオブアカインドが出そろいます。
- Hands Off Aces
- 2人の観客がカードをシャフルし、カットしますが、できあがる4つの山からエースが4枚現れます。
- Twenty
- ブラックジャックで20が作られることを予言し、観客にデックを混ぜてから配ってもらうと、実際にそうなります。また、その手札はポーカーではストレートになっており、それも予言されています。
- Heads Will Roll
- 4枚のパケットを架空のサイコロの目に従って混ぜてもらい、1枚ひっくり返してもらいます。マジシャンはそのカードを言い当てます。
- High Card
- 2人の観客にどちらのカードが強いかのゲームをしてもらいます。ゲーム中に4枚のカードが捨てられますが、それが4枚のエースです。
- Time Will Tell
- カード当てしたあと、出ている3枚のカードがその時点での時刻を示しています。
- Maverick
- 観客がシャフルしたデックから、観客がブラックジャックを配ります。続けてロイヤルフラッシュも。
- Counterpoint
- 4枚のうち1枚を覚えてもらったら、好きな数に従って混ぜてもらいます。パケットを受け取った瞬間、観客のカードがわかります。
- Your Turn To Triumph
- 観客にカードを表裏ひっくりかえしてもらうトライアンフ。
- Gemini Squared
- 2人の観客に、4枚の名刺をデックの4カ所に入れてもらいます。デックを広げて確認すると、各名刺には隣のカードが書かれています。さらに残りのデックを見ると真っ白になっています。