ジオバンニ・リベラ、アウレリオ・パビアト、トニー・ビナレリなど、優れたマジシャンを輩出する国イタリア。その中でも異彩を放つバンニ・ボッシの作品集です。秀作揃いです。
バンニ・ボッシと言えば、コイン・スルー・バルブも彼のアイディアですし、
ジップロックに入れた状態でのライジング・カード。一度失敗カードがせり上がり、その次に正しいカードが上がる。それも彼の作品です。
既存プロットの文脈に沿いつつも、少しの工夫を入れることで、規格外の効果をもたらします。
彼の作品を見れば、まずエフェクトに圧倒され、次にそのエフェクトを達成する構造の簡便さに感動します。
どの作品もこれまで発行部数の限られた希少な出版物から集められたもので、未発表であったトリックやスライトが含まれます。
つまらなくて高いネタを買い集めるよりも、この作品集が1冊あれば末永く楽しめます。
"The Secluded Card Rise"に関しましてはスタッフが趣味で訳した日本語訳がございます。もしご希望される方がございましたら、お付け致します。その旨通信欄にご記入ください。
Secluded Card Riseを演じる際に必要な吸盤付きハンドルを制作いたしました。本体は真鍮で出来ており、高級感が漂っています。
- La Belle Captive
- 透明のグラスの中にカードが現れます。
- Framing the Sandman
- カード・イン・フレームとトーン・アンド・レストアードの組み合わせ。派手ではないが非常にディセプティブな手順。サインカードではなく破れ目の一致を示す方式で、独自の手法が魅力的です。
- The Scrunch Fold
- デックを反転させる動作で1/6に折る手法です。
- The U.T.N. Card Fold
- トップカードを縦に返す動作で1/6に折る手法です。
- The Money Card
- 箱を使用せずお札入れを使ったミステリーボックスです。テーブルに置いていたマジシャンの札入れに入ったお札の束の中から折り畳まれた状態でサインカードが出現します。カジュアル感が良いです。
- Card in the Head
- グラスの飲み物の上に四つ折りカードが浮いています。それが観客のサインカードです。フレッド・カップスのカップ・アンド・ボールから学んだ手法で、カード・アンダー・ザ・グラスのラストに良いです。
- With Your Peanuts
- ピーナッツ缶の中から四つ折りのカードが出現します。それがサインカードです。ピーナッツ缶の中に入った、ピーナッツの個数を推測すると言ったとぼけた演出が素敵です。
- Cornered
- バンニ・ボッシ版ロケーターカードです。コーナーショートなどのように、見た目にわかる構造になっていないのがドマニアの発想です。
- The Secluded Card Rise
- ジップロックに入れた状態で、選ばれたカードがライジングします。間違ったカードが一度上がり、再度正しいカードが浮き上がります。このライジングがこれほど初歩的な手法で成立しているとは誰も思わないでしょう。
- Straight Up with a Twist
- ライジングした後にカードが半回転します。レギュラー・デックで可能です。
- The Flaming Coin-Fold
- コインフォールドです。観客が紙に包むので、リアルにコインの逃げ場のない状態からスチールします。
- True Pencil through Bill
- 普通の鉛筆と借りたお札で行うビル・スルー・ペンです。本当に突き刺す。貫通させる。穴が開く。もむと元通り。
などを含む期待を裏切らないエキサイティングな手順が29作品。