スライディーニと共に10年を過ごしたデニス・バロッタ。
彼が、師スライディーニよりプライベートレクチャーを受ける中で、書き記した要点をまとめたのがこのノートです。もちろん日本語版です。
スライディーニは死してなおクロースアップマジックにおいて影響力のある人物であることは間違いありません。理論と概念、心理学の巧妙な利用とミスディレクションを組み合わせ、自然な魔法を生み出しました。スライディーニのマジックを見ることは本物の魔法を見ることとほぼ同等です。そこには人間の自然な動作を細かく観察、研究することで生まれる、自然な動作で行うミスディレクションがあります。
その理論とミスディレクションの秘密の一端がここに書かれています。それぞれの要素は端的に語られますが、スライディーニが指導の際に使用していた具体的で理解しやすい言葉や、理解するだけでなく実際に身に着けるために用いた実践的なエキササイズは有用です。知っていて損はありません。中にはただ知るだけで演技ががらりと変わるものもあります。
確実に身に着け、ご自分の演技をより魔法に近づけてください。
マインド
動作の理由付けとその確認
箱の中の紙玉
体
実験1:フェイクパスからのラッピングの動作を合理的な動作にするための簡単なエクササイズ。
実験2:座った状態で合理的な動きでスイッチを行うためのエクササイズ。
実験3:物を「置く」動作と「取る」動作を2ムーブにしないための具体的な説明。
実験4:一方の手で、ある動作にディレクションさせ、逆の手である物をスチールなどをする場合。その考え方と、両手の動きを調和させるためにスライディーニが提唱した実践的なエクササイズ。
実験5:空中にある見えないものをつまむ動作。この動作のリアリティを最大にするための視線の動かし方、指先の使い方です。
あなたの中心を知る
技法の角度を知り、自分の中心線をどこにもっていくかの考え方。
心がけ
マジックを披露する際に、持っておくべきマジシャンとしての態度。
ユーモア
マジックを行う際にユーモアが果たす役割とそれを正しく使うための心構え。
観客を助手にする
客上げをする際、人の見極め方に対する注意点。
最後に
素晴らしいマジシャンになるために持つべき態度やスライディーニがショーの完成度を保つために意識していたことなど。