今SNSで話題沸騰のマジシャン、楓。若干20歳の彼がファースト作品集をリリースしました!
収録されているのは、レギュラーデックのみで行う美しいトリック5つ。レクチャーノートには珍しく、すべてのパフォーマンスにオンライン動画(QRコード付き)が用意されております。まずは演技映像をお楽しみください。
野心的な試みをいれつつも、エレガントなタッチで心地良く騙してくれます。変化に富んでおり、幾分マニアックな要素もありますが、伝わりやすいプレゼンテーションです。一般客にウケることを意識した作品とのことですが、対マジシャンにも大いにウケるでしょう。
難度はやや高めですが、中上級者なら十分到達可能なレベルです。難しい技法や複雑な箇所には補足のオンライン動画もあるので、しっかりと習得できます。
楓の花言葉『美しい変化』を体現したかのような作品集です。質を追い求めるカーディシャンならきっと満足することでしょう。
基本的にDVDやレクチャーノートを見ても、そのままルーティンを真似したいとは思いませんが、この作品集は久々にそのまま演じたいと思わされました。
中でも「case by case」は即興で演じやすく、文句無しにレパートリー入りです。
Ryu-ka
ちょっとした見せ方の違いや間の取り方、人が美しさを感じるかどうかは、実はこういったディテールへの拘りにあるように思います。彼のマジックは、エレガントでスマートなタッチが、まるでスパイスのように現象を際立たせてくれています。
彼は、「タッチで魅せることが出来る」数少ないマジシャンの1人です。
洗練された感性を是非体感してください。
川畑 洋平
yellow
ホフジンザーエースプロブレムのアレンジ。観客にカードを選んでもらったら、デックに戻して混ぜます。予めテーブルに置いていたA4枚を取り出し、デックの上でかざしてマークを当てます。それから、数字を当てるのですが、手元のA3枚が観客の選んだカードと同じ数字に変わっています。その中に混じっている裏向きのAを見ると、観客のカードに変わっています。
number Q
なかなかトリッキーなサカートリックです。予めテーブルに置いていたジョーカー2枚の間に、観客のカードが移動したかと思いきや、それは違うカードです。気を取り直して、観客のカードと同じ数字のカード3枚をオシャレに取り出します。ジョーカーに挟まれたカードを見ると、観客のカードに変わっています。
case by case
まるで蜃気楼のようなサンドイッチカード。観客2人にそれぞれカードを選んでもらいます。ジョーカー2枚の間から、観客のカードが1枚ずつ現れては消えます。最後は、ジョーカー2枚におまじないを掛けると、一瞬で観客のカード2枚に変わります。
field of vision
ホフジンザーエースプロブレムの一案。スタイリッシュです。観客の選んだカードをデックに返してもらい混ぜます。予め脇に置いていた4枚のAを、スプレッドしたデックの上でかざすと、1枚だけ裏向きになります。それは、観客のカードと同じマークです。デックを表向きでスプレッドすると、1枚だけ裏向きのカードがあります。それが観客のカードかと思いきや、Aです。手元にある4枚のうち、裏向きになっているカードを見ると、それが観客のカードに変わっています。
DADA
面白い趣向のカード当て。観客の選んだカード(?5)をテーブルに置きます。マジシャンはデックにあるカード3枚を使って当てようとしますが、外れてしまいます。テーブルにある観客のカードを見ると、なぜかマジシャンの言ったカードに変わっています。さらに、ここまで使った4枚のカードをめくっていくと、カードが変化し?Aから4が揃います。数字の順に目線をやると、その先に観客のカード(?5)が現れています。