ヒットが記憶に新しい『スリー・カード・ルーティンズ』が早くも日本語字幕で出ました。
収録されている3作品は、いずれもダン&デイブのサイトでシングルリリースされており、軒並み五つ星評価を取っている傑作です。「Double Exposure」はデビッド・ブレインによってテレビで演じられ、全米が驚きました。また、「A.A.C.A.A.N」は現存する最高のACAANと見なされており、その地位を不動のものにしつつあります。そのなかで「Triumph and Triumph Again」は目立ちませんが、正統的カードマジックとしては最大級のインパクトを持つエフェクトです。
どれもが強力なレパートリーになる極めて価値の高い作品集です。言語情報も割と重要なので、日本語字幕が役立つでしょう。
アシ・ウィンドの最高傑作を詰め合わせた名盤です。激しくお薦めします。
収録内容
- Triumph and Triumph AgainA double punch triumph effect
- プレイイットストレートを強烈なダブルクライマックスにしました。2人の観客にカードを1枚ずつ引いてもらいます。デックを表裏バラバラに混ぜ合わせてから広げるとクラブのカードだけが表向きになっています。A〜Kの順に並んでいるなか、1枚だけが欠けています。それが観客のカードです。デックを広げ直すと今度はハートが表向きになっており、欠けているカードが2人目の観客のカードを示します。
「これはしびれます」
―― ジェイソン・アレキサンダー
- A.A.C.A.A.N.Asi's any card at any number
- 最も完璧に近いACAAN。観客が自由に言った枚数目から観客の自由に言ったカードが出てきます。フォースはなく数字もカードも完全なフリーチョイスです。ラッキーパターンやアンランキーパターンもなく、すべてのケースで1枚のズレもなくカードと枚数目が一致します。クロースアップでもパーラーでも演じられ、囲まれた状況でも演じられます。使うのはレギュラーデック1組です。
「まったくわかりませんでした。私の知る限りこれがダントツのACAANです」
―― ジョニー・トンプソン
- Double ExposureTriumph captured in a photo
- トライアンフ現象がカメラの中で起こります。カードを引いてもらいデックに戻します。デックを表裏で混ぜ、バラバラの状態でファンにして観客に持ってもらいます。観客からスマホを借りて、ファンを持っている姿を撮影します。観客にカードを聞き、スマホを見ると、写真上でデックが揃っており観客のカードだけひっくり返っています。現実のデックはずっと表裏が混ざったままです。レギュラーデックで演じられ、いかなるアプリも使いません。ガラケーやデジカメ、ポラロイドでも演じられます。デビッド・ブレインもテレビで演じた斬新なエフェクトです。